2025.06.16
在宅ワークに潜む“見えない不調”の正体とは?

「なんだかずっと体がだるい…」その原因、見えていますか?
リモートワーク、通勤がなくて楽だし、自分のペースで働けて快適――。
そんなイメージが定着して久しい今、それでもどこかに「しんどさ」を感じている人が増えています。
「集中力が続かない」
「寝ても疲れが取れない」
「やる気が出ない…」
これらは、ただの怠けや甘えではありません。
実は、在宅ワークだからこそ起こりやすい“見えない不調”かもしれないのです。
あなたも当てはまる?リモートワークが引き起こす5つの不調
1. 姿勢の崩れによる慢性疲労
リビングのローテーブル、ソファ、ベッドの上――。
オフィスでは当たり前だったデスクチェアの環境が失われ、姿勢が崩れやすくなっています。
結果、肩こり・腰痛・首の痛みなどの不調が慢性化し、「なんとなく疲れやすい」状態に。
2. 目と脳の疲労(VDT症候群)
画面の前にずっといることで目が乾く、かすむ、頭がぼーっとする…これがVDT(Visual Display Terminal)症候群。
「パソコン疲れ」だけでなく、脳の情報処理にも悪影響を与えます。
3. 孤独感とストレスの増加
「誰にも会わず、誰とも話さない日が続いている」
こうした社会的孤立感は、知らず知らずのうちにメンタルを削っていきます。実際、リモートワーカーのうち4割以上が「孤独を感じる」と回答した調査もあります。
4. 運動不足と“リモート太り”
通勤や社内移動がゼロになり、1日1000歩以下しか歩かない人も。
それでいて間食が増える、ストレス食いする…結果として太りやすくなる・血流が悪くなるという悪循環に。
5. 生活リズムの乱れと睡眠の質低下
仕事とプライベートの境界があいまいになると、「終業後も仕事をしてしまう」「夜遅くまでダラダラPCを見る」など、体内時計の乱れから睡眠の質が悪化。
翌朝の倦怠感にもつながります。
不調を“見える化”して整える! 5つの対策ポイント

1. まずは「体を動かす」習慣から
1時間に1回は立ち上がり、軽く背伸びや肩回しを。
朝の散歩、オンラインヨガ、YouTubeのストレッチ動画なども◎。
1日10分の軽運動が、1日の気分を左右します。
2. 目と脳を守る「20-20-20ルール」
20分に1回、20フィート(約6m)先を、20秒見る。
これはアメリカ眼科学会が推奨する目の健康法。ブルーライトカット眼鏡も併用すると◎。
3. コミュニケーションを“意識的に”つくる
雑談がないリモートワークでは、自分から話す機会をつくることが大切です。
オンラインランチ、チャットでの気軽なやりとり、社内コミュニティ活用もおすすめ。
4. 「仕事のON/OFF」を明確に区切る
部屋着のまま仕事→夜中までダラダラ…はNG。
できれば仕事用の服に着替える、場所を区切る、終業アラームを設定するなど、「スイッチの切り替え」が重要です。
5. 夜のデジタルデトックスで睡眠の質を上げる
就寝1時間前はスマホ・PCを手放す習慣を。
寝る前にお風呂に入る・ストレッチをする・読書をするなど、自律神経を整える時間をつくりましょう。
在宅ワークの落とし穴に気づけた人から、変わり始める
在宅勤務は、自由で柔軟な働き方を可能にしてくれました。
でもその一方で、自分で“健康管理”をしなければ、誰も守ってくれないという側面もあります。
だからこそ、今感じている「なんか調子が出ない…」という感覚を放置しないでください。
不調を“気のせい”にせず、“見える化”して、少しずつでもセルフケアを始めましょう。
あなたの毎日が、もっと心地よく、もっと健やかになるように――。