2025.12.22
派遣の手取りはいくら?20~30代が知っておきたい月収・税金のリアル
「派遣の給料、思ったより残らない…」 「月収はそこそこなのに、手取りが少ない気がする」 そんな疑問や不安を感じている方は少なくありません。
求人票に書かれている金額は「額面(総支給)」であり、 実際に手元に残る「手取り」とは差が出ます。
この記事では、派遣社員の手取りの目安や税金・社会保険の内訳、 そして手取りを増やすために知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
派遣社員の月収と手取りの目安
まずは、派遣社員としてよくある月収例を見てみましょう。
時給1,500円の場合
- 月収(額面):約24万円(1,500円×8時間×20日)
- 手取り:約19万円前後
時給1,700円の場合
- 月収(額面):約27万円
- 手取り:約21〜22万円前後
差し引かれる金額は、収入や扶養状況、住んでいる地域によって多少前後しますが、 額面の75〜80%程度が手取りになるケースが一般的です。
派遣社員の手取りシミュレーション
派遣社員の給与は「時給×勤務時間」で計算されますが、 実際の手取りは税金・社会保険料が差し引かれた金額になります。
以下は、一般的なフルタイム勤務(1日8時間・月20日)を想定した目安です。
| 時給 | 月収(額面) | 差し引かれる金額 | 手取り目安 |
|---|---|---|---|
| 1,300円 | 約208,000円 | 約40,000円 | 約168,000円 |
| 1,500円 | 約240,000円 | 約50,000円 | 約190,000円 |
| 1,700円 | 約272,000円 | 約55,000円 | 約217,000円 |
| 1,900円 | 約304,000円 | 約60,000円 | 約244,000円 |
※差し引かれる金額には、所得税・住民税・社会保険料の目安を含みます。
※扶養状況・年齢・地域・保険加入条件によって実際の金額は前後します。
派遣の手取りが減る理由|引かれているお金の正体
「こんなに引かれるの?」と驚く人も多いですが、 派遣社員でも正社員と同様に以下の費用が差し引かれます。
1. 所得税
毎月の給与から源泉徴収される税金です。
収入が上がるほど、差し引かれる金額も増えます。
2. 住民税
前年の所得に応じて課税されるため、 前年にしっかり働いていた人ほど負担を感じやすい税金です。
3. 社会保険料(健康保険・厚生年金)
一定の条件を満たすと、派遣社員でも社会保険に加入します。
その分、手取りは減りますが、将来の年金や医療保障が手厚くなるメリットもあります。
「派遣は稼げない」と感じやすい理由
派遣社員の手取りが少なく感じられる理由は、 単に時給の問題だけではありません。
- 賞与(ボーナス)が基本的にない
- 昇給のタイミングが限られている
- 交通費が時給に含まれている場合がある
そのため、月ごとの収入が安定しづらく、 将来への不安につながりやすいのが実情です。
派遣でも手取りを増やすためにできること
「派遣=手取りが増えない」と決めつける必要はありません。
選び方や動き方次第で、状況は大きく変わります。
1. 時給だけでなく「手当・交通費」を確認する
交通費が別途支給される派遣先は、 実質的な手取りが増えやすくなります。
2. 社会保険の条件を把握する
一時的に手取りは減っても、 長期的にはメリットが大きい場合もあります。
3. 正社員登用を視野に入れる
派遣から正社員を目指せる職場を選ぶことで、 収入と安定の両方を手に入れる選択肢もあります。
一人で悩まず、相談するという選択
派遣の手取りや働き方に不安を感じたとき、 すべてを一人で判断する必要はありません。
✅今の条件は妥当なのか
✅もっと手取りが増える仕事はあるのか
✅派遣から正社員を目指せるのか
こうした疑問は、話してみて初めて見えてくる選択肢も多いものです。
「今すぐ転職」ではなく、「まずは情報収集」でもOK。
20~30代の派遣社員向けに、無料で相談できる窓口を活用してみるのも一つの方法です。
あなたに合った働き方や収入の増やし方を、一緒に考えてみませんか?
※相談だけ・情報収集だけでもOK
※無理な応募や転職を勧めることはありません
