多くの職場で欠かせないパソコンやスマートフォンですが、買い替えや入れ替えをする際は周辺機器の接続や初期設定が必要です。そのような作業は「キッティング」と呼ばれ、IT機器を使用している企業では欠かせない作業です。キッティングは社員によって行われることもありますが、手間がかかるためアウトソーシングするケースも少なくありません。

この記事では、キッティングの仕事内容や特徴、必要なスキルや向いている人について紹介します。キッティングの仕事に興味を持っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

キィッティングとは？

キッティングとは、パソコンやスマートフォンなどのIT機器をユーザーがすぐ使えるようにセットアップする作業のことです。キッティング作業が発生する時期は、パソコンやデバイスの新規購入時や入れ替え時です。たとえば、新入社員が入社したときや部署異動、オフィス移転のタイミングにくわえて、OS移行時やIT機器が壊れたときなどがあります。

社内でキッティングを行う場合は、一般的に社内SEやシステム担当者によって行われます。しかし、何十台～何百台ものキッティング作業が必要な大企業では、社内の負担を軽減するためにアウトソーシングするケースも少なくありません。

仕事内容

キッティングの仕事は企業により業務内容や作業量が多少異なります。
ここでは、一般的なキッティングの仕事内容の例をご紹介します。

特徴

キッティングは手順書に沿って作業するため、未経験者でも応募できる求人が数多くあります。ただし、IT 機器のスペックが高度化していることや高いセキュリティ強化が求められるため、今後はさらにキッティングの作業手順が複雑化していくことが予想されます。

パソコンのキッティング作業は1台あたり1～4時間前後かかりますので、複数台のキッティングとなると膨大な時間がかかります。
また、キッティングの作業中は重い物を運ぶ場面もありますが、基本的には座って作業することが多いため体力に自信がない人でも問題ないでしょう。

 

給与

キッティングは、正社員の求人は少なく「1日」「数日間」などの単発の求人が多い傾向です。
キッティングの日給は1～1.5万円、時給の場合は、1,500円前後です。また、「トラブル対応できる」「パソコンの障害対応が可能」などトラブルシューティングこなせる場合や、チームのリーダーとして採用された場合は2000円近い時給になります。

他のIT系技術職である「SE（システムエンジニア）」「プログラマー」などに比べると、給与は低い傾向にあります。

 

キッティングに向いている人

 

 

 

 

 

 

 

 

キッティング作業は未経験でもできますが、IT 機器に関わる仕事のため苦手意識を持っている人には難しいでしょう。
キッティングに向いている人は、下記の通りです。

 

キッティングに必要なスキル

キッティングは未経験者でもできる仕事であり必須となる学歴や資格はありませんが、下記のようなスキルを持っていると現場で役立つでしょう。

 

大企業などキッティングが必要なパソコンの台数が多い場合は、複数人でチームを組んで作業することがあります。作業中は指示を聞いたり進捗を伝えたりする場面が多いため、コミュニケーションスキル欠かせません。

もしもキッティングの仕事をしたことがない人であっても、「ヘルプデスクの実務経験1年以上」「IT業界での勤務経験」などがある場合は採用時に優遇される可能性があります。気になる求人の募集要項を確認してみましょう。

 

まとめ

キッティングは、社員が円滑に業務を開始するためにも大事な作業です。多くの企業でパソコンやデバイスが使用されているため、今後も求められる仕事でしょう。
手順書があるためパソコンの基本知識や基本操作ができれば経験がなくても応募できることから、比較的挑戦しやすい仕事と言えます。派遣社員として募集されることもありますので、決まった期間で仕事をしたい人にもおすすめです。キッティングの仕事が気になる方は、ぜひ検討してみてくださいね。